こんにちは。東京都港区「虎ノ門駅」より徒歩30秒にある歯医者「まさいデンタルクリニック」です。
ホワイトニングは、歯の内部の黄ばみを分解して歯を白くする治療です。歯の黄ばみやくすみが気になり、検討している方も多いでしょう。
しかし、体質や口腔内の状態によっては、受けられない場合もあります。
この記事では、ホワイトニングができない人の特徴について解説します。施術できない場合の対処法についても紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
ホワイトニングとは

ホワイトニングとは、歯の内側から漂白し、黄ばみやくすみを改善する治療法です。過酸化水素の含まれる薬剤を歯に塗布し、歯の色素を分解します。歯の表面の汚れを落とすクリーニングとの違いは、歯の内部から白くできる点です。
使用される薬剤は、身体に害を及ぼさない濃度に調整されていますが、体質や歯の状態によっては、受けられない場合や、薬剤の効果が得られない場合があります。
ホワイトニングができない人とは

ホワイトニングができない、または注意が必要な人の特徴は、以下のとおりです。
無カタラーゼ症の人
無カタラーゼ症とは、過酸化水素を分解するカタラーゼという酵素をつくり出せない病気です。
歯科医院で行われるオフィスホワイトニングの薬剤には、過酸化水素が含まれています。無カタラーゼ症の方は過酸化水素を分解できないため、体内に蓄積されて口腔内に健康被害を及ぼす恐れがあるのです。
そのため、無カタラーゼ症と診断された人はオフィスホワイトニングができません。
これまでにケガをした際に、オキシドールを使っても泡が出なかった場合は、無カタラーゼ症の疑いがあります。過去に経験がなくわからない人は、歯科医院で過酸化水素水を歯周ポケットに垂らす検査で確認できます。
妊娠中・授乳中の人
妊娠中や授乳中は、ホルモンバランスが大きく変化しやすい時期です。過酸化水素による胎児や乳児への影響については、まだ十分にわかっていません。安全性の観点から、妊娠中や授乳中のホワイトニングは控えたほうがよいとされています。
出産や授乳が終わったタイミングで再度検討するとよいでしょう。
18歳未満の子ども
18歳未満の方へのホワイトニングは推奨されていません。成長期の子どもは、歯のエナメル質が薄く、ホワイトニングの影響を受けやすいためです。
また、歯の神経が大きく薬剤が浸透しやすいため、刺激による影響が大きくなる可能性があります。子どもの歯の着色が気になる場合は、表面の汚れを落とすクリーニングを検討しましょう。
虫歯や歯周病などがある人
虫歯や歯周病のある人、歯にヒビが入っている人は、ホワイトニングを控えたほうがよいとされています。薬剤が歯の内部や歯茎にしみて、痛みや炎症を引き起こす可能性があるためです。
特に、進行した虫歯がある場合や、歯茎から出血している場合では、ホワイトニング剤に含まれる薬剤が刺激となり、症状を悪化させる恐れがあります。
矯正治療中・歯に装置がついている人
矯正治療中でブラケットやワイヤーが装着されている場合、ホワイトニング剤が歯の全体に均一に作用しないため、色むらが出る可能性があります。治療後に装置が外れてからホワイトニングを行うと、白く美しい口元が実現できるでしょう。
光線アレルギーの人
日光が当たると赤みやかゆみなどの症状が起こる光線アレルギーの人は、歯科医院でのホワイトニングができません。歯科医院では、薬剤を塗布したあとにブルーライトを当て、過酸化水素の分解を促して歯を白くします。
ブルーライトは日光とは異なりますが、光線アレルギーの人は炎症を起こす可能性があるため、控えることが多いです。ブルーライトを使用しない自宅でのホワイトニングであれば、施術できます。アレルギーについて歯科医師に共有したうえで、相談しましょう。
ホワイトニングできない歯とは

歯の状態や構造によっては、ホワイトニングの効果が期待できない、もしくは施術自体が難しいケースもあります。ここでは、ホワイトニングができない歯について説明します。
神経を抜いた歯
虫歯の進行や外傷などで神経を抜いた歯は、時間の経過とともに内側から黒っぽく変色する傾向があります。変色は歯の内部にある象牙質の変化によるもので、歯の外側から薬剤を塗布する一般的なホワイトニングでは効果が出にくいです。
人工の歯(詰め物・被せ物)
レジン(歯科用プラスチック)やセラミックなど、人工の材料で作られた詰め物や被せ物は、ホワイトニングを行っても色が変わりません。天然の歯との間に色の差が生まれることがあるため、ホワイトニング後に人工歯の色調調整が必要となる場合もあります。
あるいは、人工歯の色に合わせてホワイトニングの回数を調整する必要があるでしょう。詰め物や被せ物の位置や色調によっても対応は異なるため、歯科医師と相談しながら進めましょう。
重度のテトラサイクリン歯
テトラサイクリン系抗生物質を、歯の形成期である12歳頃までに服用すると、歯が灰色や濃い茶色に変色する場合があります。濃く変色した場合、一般的なホワイトニングで白くするのは難しいです。
ホワイトニングで十分に白くならない場合は、セラミック矯正やラミネートベニアなどほかの治療が検討されるでしょう。
ホワイトニングができないときの対処方法

ホワイトニングが適応できない歯や体質の場合でも、ほかの方法で歯の見た目を改善することは可能です。ここでは、ホワイトニングができないと診断されたときの対処方法について紹介します。
ラミネートベニア
神経を失って黒ずんだ歯や、テトラサイクリン系抗生物質によって変色した歯には、ラミネートベニアが有効です。ラミネートベニアは、歯の表面を薄く削ってセラミックの板を貼り付ける施術です。
セラミックは天然の歯のように白く透明感のある素材であるため、自然な見た目が実現できるでしょう。
セラミック矯正
歯の変色に加えて、前歯の歯の大きさや形を整えたい方は、セラミック矯正も選択肢のひとつです。セラミック矯正では、元々の歯を少し削ってセラミックの被せ物をします。
ただし、ワイヤー矯正やマウスピース矯正とは異なり、歯を動かして歯並びを整えることはできません。見た目のみを整える治療であることを知っておきましょう。
歯のクリーニング
歯の表面が着色している場合は、まずクリーニングを受けましょう。クリーニングには、自由診療で行われるPMTCもあります。
PMTCは、歯科医師や歯科衛生士が専用の器具を使って歯垢や歯石を徹底的に取り除く治療です。普段の歯磨きでは除去できなかった着色汚れも取り除いてもらえるため、歯本来の白さを取り戻せるでしょう。
特に、コーヒーやワインなど色の濃いものを好んで飲食している方や、タバコを吸っている方は、クリーニングだけで十分に白くなる場合があります。
ホームホワイトニング
ホワイトニングには、歯科医院で行うオフィスホワイトニングと、自宅でマウスピースの内側に薬剤を塗って装着するホームホワイトニングがあります。ホームホワイトニングの薬剤は過酸化水素が含まれていないため、無カタラーゼ症の方でも使用可能です。
また、オフィスホワイトニングよりも薬剤の濃度が低く作られているため、口腔内への刺激が少ないとされています。知覚過敏のある人や歯にヒビが入っている人でも、対応できる場合があります。
ウォーキングブリーチ
神経を抜いた歯や神経が死んだ歯に対しては、歯の内側から薬剤を入れて漂白するウォーキングブリーチが検討されます。ウォーキングブリーチは、根管治療後に漂白剤を入れることで歯を白くする方法です。
通常のホワイトニングで効果が出ない場合は、歯科医師に相談して適切な方法を選択しましょう。
まとめ

ホワイトニングは歯を内側から白くする効果的な方法です。無カタラーゼ症の人や18歳未満の子ども、虫歯がある人など、体質や歯の状態によっては施術ができない場合もあります。
しかし、ホワイトニング以外の方法で口元の見た目を改善することは可能です。セラミック治療やクリーニングなど、歯科医師と相談しながら自分に合った方法を見つけましょう。歯を美しく健康に保ちたい方は、歯科医院に相談してください。
ホワイトニングを検討されている方は、東京都港区「虎ノ門駅」より徒歩30秒にある歯医者「まさいデンタルクリニック」にお気軽にご相談ください。
当院では、虫歯・歯周病治療、矯正治療、インプラント治療など、さまざまな診療に力を入れております。診療案内ページはこちら、ご予約・お問い合わせも受け付けております。