大人の歯の矯正にかかる費用相場!前後にかかる費用や負担を軽減する方法も

大人の歯の矯正にかかる費用のイメージ

こんにちは。東京都港区「虎ノ門駅」より徒歩30秒にある歯医者「まさいデンタルクリニック」です。

近年、大人になってから歯の矯正を考える方が増えています。見た目の印象を良くするだけでなく、噛み合わせや発音の改善、将来的な歯の健康維持にもつながるため、矯正治療は幅広い年代で注目されています。

しかし、気になるのは費用ではないでしょうか。大人の歯の矯正は、子どもの矯正より高額になることもあり、治療に踏み切れない方も少なくありません。

本記事では、大人の歯の矯正にかかる費用相場や、治療の前後に発生する費用、負担を軽減する方法について詳しく解説します。

大人の歯の矯正にかかる費用相場

大人の歯の矯正費用を支払うイメージ

大人の矯正治療にはいくつかの種類があり、それぞれに特徴と費用の違いがあります。どの方法を選ぶかによって、治療の見た目や通院の頻度、快適さ、そして費用面に大きな差が出るため、ご自身に合った矯正方法を選ぶことが大切です。

ここでは、代表的な治療法ごとの費用相場を詳しく解説します。

表側矯正の費用相場

最も一般的な矯正方法が、歯の表側にブラケットとワイヤーを装着する表側矯正です。この方法は、多くの症例に対応でき、治療の実績も豊富です。

費用の目安としては、70万円から100万円程度が相場となります。使用する装置が金属か、セラミックなどの目立ちにくい素材かによっても金額は変わります。目立たない装置を希望する場合は費用がやや高くなる傾向にあります。

裏側矯正(舌側矯正)の費用相場

装置が歯の裏側に設置される裏側矯正は、矯正していることを他人に気づかれにくい点が大きな魅力です。審美性の高さから人気がありますが、専門的な技術が必要なため費用は高く、相場としては100万円から150万円程度となっています。

また、話しづらさや舌に違和感を覚えることもあるため、日常生活への影響も踏まえて検討が必要です。

マウスピース矯正の費用相場

透明なマウスピースを使って少しずつ歯を動かすマウスピース矯正は、近年人気の高まっている治療法です。装置の取り外しが可能で目立ちにくく、通院の回数も少なくて済むため、忙しい大人に向いているかもしれません。

費用の相場はおよそ80万円から100万円程度ですが、歯の乱れが軽度であれば30万円台で済むこともあります。自己管理が求められる治療法のため、装着時間を守れるかが成功のカギになります。

矯正前・矯正中・矯正後にかかる費用

歯の矯正前にカウンセリングを受ける様子

歯の矯正治療では、治療の前後にもさまざまな費用がかかります。事前の検査や診断料、矯正中の調整費用、そして治療後の保定(リテーナー)費用など、それぞれの段階で発生する費用を把握しておくことで、予算の計画が立てやすくなります。

矯正前にかかる費用

矯正治療を始める前には、カウンセリングと精密検査が必要です。

カウンセリングは無料で行っているクリニックもありますが、初診料として3,000円〜5,000円ほどかかることもあります。その後、CT撮影やレントゲン、口腔内スキャン、模型作製などを含む精密検査・診断には、2万円〜5万円程度が必要です。

この診断結果をもとに、具体的な治療方針や使用する装置の種類、治療期間、見積もりが提示されるため、慎重に比較検討することが大切です。

矯正中にかかる費用

矯正装置の装着後は、定期的に通院して歯の動きを確認し、装置の調整を行います。これらの調整料は1回あたり5,000円〜8,000円が相場で、月1回のペースで通院するのが一般的です。

治療期間が2〜3年に及ぶこともあるため、調整料だけでもトータルで10万円程度かかるケースもあります。

また、ワイヤーの交換や装置の破損に伴う修理などが発生した場合、別途費用がかかることもあります。加えて、クリーニング代や虫歯治療などの処置が必要になることもあるため、併せて予算に含めておくと安心です。

矯正後にかかる費用

矯正が完了したあとには、歯の後戻りを防ぐために保定装置(リテーナー)の装着が必要です。リテーナーは基本的に1日中装着し、歯が安定してきたら夜間だけの使用になります。作製費用は2万円〜5万円が一般的です。

さらに、保定期間中も定期的に歯科医院で検診を受ける必要があり、1回あたり3,000円〜5,000円程度の費用が発生します。保定期間は1年〜2年が目安とされており、この期間の通院も治療の一部として大切です。

歯の矯正には保険が適用される?

歯の矯正には保険が適用されるのか考えるイメージ

一般的に、歯の矯正治療は審美目的とみなされることが多く、健康保険の適用外となります。つまり、成人の矯正治療や、見た目を整えるための矯正は原則として自費診療となり、全額自己負担となります。

ただし、一定の条件を満たす場合に限り、健康保険が適用されるケースも存在します。

保険が適用される主なケース

保険が適用される矯正治療は、噛み合わせや発音、呼吸などに重大な悪影響を及ぼす機能的な障害がある場合に限られます。具体的には、厚生労働省が定める先天的疾患が対象です。

たとえば、唇顎口蓋裂やダウン症候群などの先天的な病気や障害を持つ患者様です。これらの疾患があり、矯正治療が必要と認められるケースでは、医科と連携して矯正を行うことで健康保険が適用されます。

また、顎変形症で、外科的手術を伴う治療(外科矯正)が必要と診断された場合には、手術および矯正の両方が保険適用の対象となります。

保険適用の条件と手続き

保険診療が適用されるには、指定の自立支援医療機関または顎口腔機能診断施設に認定されている医療機関で治療を受ける必要があります。どの歯科医院でも適用されるわけではないため、あらかじめ確認が必要です。

また、健康保険の適用を受けるには、医師による診断書や病名の証明が求められ、必要な手続きに時間がかかることもあります。費用負担を軽減したい場合は、早めに相談し、適用条件を詳しく把握しておくと安心です。

歯の矯正にかかる費用負担を軽減するには

歯の矯正費用の負担を軽減するためにクレジットカードで分割払いする様子

歯の矯正は長期間にわたり費用がかかる治療であり、全額自己負担となるケースがほとんどです。

しかし、いくつかの工夫や制度を活用することで、経済的な負担を軽くすることが可能です。ここでは、矯正治療費を抑えるために知っておきたいポイントをご紹介します。

分割払いやデンタルローンを活用する

矯正治療は一括で数十万円かかることが多いため、金銭的な負担を一度に感じることがあります。

多くの歯科医院では、治療費を分割して支払える分割払いや、歯科専用のローンであるデンタルローンに対応しています。月々の支払い額を抑えられるため、無理なく治療を継続しやすくなります。

ただし、ローンを利用する場合は金利や手数料がかかるため、事前にしっかりと内容を確認することが大切です。

医療費控除を活用する

医療費控除とは、1年間に支払った医療費が一定額を超えた場合に確定申告することで所得から控除され、税金の一部が戻ってくる制度です。

ただし、美容目的の矯正は控除の対象外となるため、噛み合わせの改善や発音障害の矯正、成長に伴う骨格調整など、医学的に必要とされる治療であることが条件となります。

治療費だけでなく通院にかかる交通費(電車・バスなど)も含めることが可能です。領収書や明細書はきちんと保管しておきましょう。

無料相談やセカンドオピニオンを活用する

歯科医院によって、矯正治療にかかる費用には大きな差があります。同じような内容の治療でも、歯科医院によって料金設定や支払いプランが異なるため、事前に複数の歯科医院で相談することが推奨されます。

最近では無料カウンセリングを行っている歯科医院も増えており、治療内容や見積もりについてじっくり検討することが可能です。セカンドオピニオンを受けることで、不要な処置や過剰な費用を避けられる可能性もあります。

費用の内訳を明確に把握する

基本料金のなかに何が含まれているのかを確認することも重要です。初診料や診断料、装置代、調整料などがすべて含まれているトータルフィー制度を採用している歯科医院もあれば、項目ごとに別料金となっているケースもあります。

あとから追加費用が発生して思わぬ出費になることを防ぐためにも、契約前に細かな内訳を確認しておきましょう。

まとめ

大人になってワイヤー矯正を始めた女性

大人の歯の矯正には高額な費用がかかることが多く、治療法によって相場も大きく異なります。

しかし、分割払いや医療費控除などを活用すれば、経済的な負担を軽減することも可能です。事前に費用の内訳や保険適用の有無をしっかり確認し、ご自身に合った治療法と歯科医院を選ぶことが、満足のいく矯正治療への第一歩となります。

歯列矯正を検討されている方は、東京都港区「虎ノ門駅」より徒歩30秒にある歯医者「まさいデンタルクリニック」にお気軽にご相談ください。

当院では、虫歯・歯周病治療、矯正治療、インプラント治療など、さまざまな診療に力を入れております。診療案内ページはこちらご予約お問い合わせも受け付けております。


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