インプラント治療はどんな治療?

勇気を絞って歯医者に行ったら、「歯を抜きます」と言われて、来るべき日が来たと覚悟を決めた経験はありますか?
または、ご家族や知り合いが、そのような経験に遭遇したことはありませんか?
はたまた、それがご自身だったら?

歯を抜いた後の選択肢として良く耳にするインプラント治療ですが、実際はどんな治療なのでしょうか?
患者様からいただく質問を交えながら、今日はブログにしていこうと思います。

当院は東京港区虎ノ門地区ではインプラント埋入数がかなり多いクリニックです。
インプラントを取り扱うデンツプライ社から表彰を受けた経験もあります。
症例数も多く、他院に紹介することなく、当院で治療しております。

まずはインプラントの大まかなご紹介です。

インプラント治療は成人の方であれば、どなたでも受けられます。
但し、血液疾患で止血困難な方(血小板減少症、血友病、白血病等)、糖尿病でHA1cが7以上の方はインプラント治療が難しいです。
年齢的には何歳でも治療が可能です。
当院でも80歳でインプラントをされた方もいらっしゃいます。
その方は、いつもお元気なおじいちゃまで、噛める喜びを実感されて神奈川から通ってくださっております。
治療を通した出会いで患者様との信頼関係を築けた時が歯科医師として有難いと感じることができる瞬間です。

ここからはインプラント手術についてです。

手術は術前にシミュレーションソフト(Simplant Pro)を使ってインプラントを入れる位置を決めているので、手術時間も短く、また麻酔専門医の下で、静脈内鎮静麻酔をしているので、全身管理を行いながら、ぐっすりお休みになっている間に手術が終わるので安心・安全です。
「手術中は痛いですか?手術後はどうですか? とても怖いのですが、大丈夫ですか?」
という質問をいただくことが多いですが
手術は麻酔専門医の下、静脈内鎮静麻酔をしますので、全く痛みは無く、またぐっすりお休みになれるので、術中の記憶も残りません。
みなさん、お目覚めになると、「これから手術ですか?」「もう、終わったのですか?」とおっしゃいます。
お目覚め後の吐き気などもほぼない方ばかりです。
手術後の生活は、お食事は刺激物を避けて、手術した側と反対側で食事して頂ければと思います。腫れが出る術後1週間は飲酒も避けて頂ければと思います。
血行が良くなる事(激しい運動・入浴)も避けて頂ければと思います。
(激しい運動は約1週間・入浴は2、3日・シャワーは当日から可能)
治療期間は上顎で6ヶ月〜8ヶ月、下顎で3ヶ月〜5ヶ月位です。
(インプラント埋入後に、インプラントと骨との定着が終わりましたら、被せ物である歯の型取りを行い上部構造製作していきます。試適をしてその後、口腔内に装着していきます。)
その間はひと月に1度来院して頂き、お口のクリーニングを行い、感染予防を行います。
気になるのがインプラントの寿命ですが、口腔内の骨に埋め込むインプラント体(フィクスチャー)は、素材が純チタンなので、錆びる事もなく、一生涯お使いになれます。
ただし、他の健康な歯と同じように、お口の中にある以上、歯周病になる可能性はあるので、毎日のブラッシングとクリニックでの定期的なメンテナンスは必須です。
被せ物(上部構造)は、経年的劣化は否めないので、15年経過してくると、再度作り直す可能性もあります。
いかに定期検診が大事なのか、また歯のメンテナンス・クリーニングが大切なのかがお分かりになっていただけると思います。

少しはインプラントに対する疑問や、恐怖心は和らぎましたでしょうか?

具体的なQAを2点ご紹介します。

Q:顎にインプラントを入れたいと思ったら「顎の骨が薄くて手術ができない」と言われました。何か方法はないのですか?

A:当院ではインプラントが出来ない方は、全身疾患のある手術禁忌の方だけで、骨が薄い方には骨造成と言う、骨を作る手術を行うので、必ずインプラントが入ります。

Q:アレルギーがありますが、インプラント治療をしても大丈夫ですか?

A:当院で扱っているインプラントは、純チタンと言ってチタン100%です。世界的に、このチタンでのアレルギーは報告されていません。
ただし、気になるようであれば、事前に金属アレルギーテスト(パッチテスト)を大学病院に依頼して行う事も可能です。

急に歯を抜歯して歯を失うことは、驚きだと思います。
そこから長くお使いになる、これからの自分の歯の選択は慎重になると思います。
当院はカウンセリングを徹底し、患者様が安心されたうえで治療を進めていくことを最も大切にしています。
いつでもカウンセリング可能ですので、お問い合わせくださいませ。


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