むし歯治療の詰め物について

皆様、こんにちは。

まさいデンタルクリニック 院長の正井です。

本日は「むし歯治療の詰め物について」お伝えしてまいります。

 

残念ながら、むし歯になってしまった歯は治療をしなければなりません。そのまま放置をしていっては、余計にむし歯が進行してしまい、最悪の場合は神経まで取らなければならなくなります。

では、そのような場合、歯医者ではどのような治療をするのかという事をご紹介致します。

 

①浅いむし歯の場合

むし歯自体を削る必要はあるのですが、削る量も最小限で済んだ場合は、基本的には「コンポジットレジン修復」を行います。通常であれば、削った後は型取りをして、それを外部の技工所に送り、技工所で詰め物を作る為、物が届くまでに数日~数週間かかります。しかしコンポジットレジン修復の場合、保険も適応され、その日のうちに治療が完了します。見た目も白いので、金属に比べて目立ちにくいという事もメリットですね。

しかしながらメリットばかりではありません。コンポジットレジン修復の場合、金属と比べると強度が強くないため、数年単位で着色・変色が見られます。また、すり減ってしまったり、割れる事、欠ける事が生じやすい傾向があり、1度治療をしたからと言っても、数年後にはやり替えをする必要があります。

 

②中程度まで進行してしまった場合

ある程度まで進行してしまっている場合は、先ほどお伝えしたように詰め物を技工所で作成をしなければなりません。むし歯を削る治療は浅いむし歯の場合と同じですが、削る量はコンポジットレジン修復の場合に比べても多くなります。当院では少しでも自分自身の歯を残す治療を心がけておりますので、少しでも削る量を少なくするむし歯治療を行っております。削った後は、形を整え、型取りをして、数日後に詰め物を合わせていきます。この詰め物の事を「補綴(ホテツ)」と言い、比較的浅いものをインレーと言います。

 

③神経まで達している場合

残念ながら、むし歯が神経まで達している場合は、まずは神経を取り除かなければなりません。神経を取り除き、お薬をつめる治療が必要になるのですが、これだけでも数回かかる場合があります。また、その後は歯の土台(コア)を作る必要があります。土台が出来上がると、かぶせ物(クラウン)を作っていきます。こちらも外部の技工所で作ってもらい、最終的に噛み合わせを合わせていきます。

 

◆詰め物(インレー)、かぶせ物(クラウン)の種類とは

 

大きく分けて「保険適応」と「保険適応外」のものがあります。ここでは簡単にご紹介をしていきます。

まず、保険適応のもののメリットはずばり「安い」という事です。簡単に言うと、「銀歯」と呼ばれているものが保険適応の歯という事です。しかし銀歯は安いという事以外メリットはありません。お口の中でも金属アレルギーの症状が起きる事もありますし、3年程で錆びるので、歯と銀歯の間からむし歯になりやすいのです。また、銀歯に使う12%金銀パラジウム合金をお口の中で使っているのは、先進国では日本だけです。諸外国では、使用を禁止されているほど、有害な金属と言われているものを、いまだに日本では使用しております。そのようなことからも、銀歯というのは安い以外にデメリットが多いため、当院ではおすすめしておりません。

では「保険適応外」の詰め物・かぶせ物の特徴をご紹介致します。

 

1, 歯の色の再現性が高い

保険的適応の場合、使用出来る材料に限りがあるのですが、保険適応外のものであれば、様々な材料を使って詰め物やかぶせ物を作ることが出来ます。一言に「歯」と言っても、色・形・透明度などは人によって千差万別。保険では適応がないセラミックやジルコニアという材料は、歯質の色と非常に近い白い色を再現することが出来ます。そのため、一見すると自分自身の歯ではなく、詰め物やかぶせ物を装着しているようには見えないのです。

 

2, 着色や変色が起こりにくい

詰め物や被せものの見た目を低下させる要因の1つに、着色という事があります。これは詰め物だけでなく、本来の自分自身の歯にも起こることではあります。

コーヒーや赤ワインなどの着色性が高いものを摂取する機会が多いと、特に着色が目立ちます。本来の歯にも着色は起こりますが、保険適応のかぶせ物(レジン)よりも、セラミックなどの方が着色はしにくい素材です。そのため、1度治療をしたとしても長期にわたってキレイな色を保つことが出来るのです。

 

3,むし歯になりにくい

セラミックやジルコニアなどは、保険適応の銀歯やレジンに比べると素材が固いため、変化が起こりにくい材料と言われております。つまり、変化しやすい素材ですと、歯との間の隙間から細菌が入り込み、むし歯になる可能性が高まります。つまり変化をしにくいセラミックやジルコニアの方が、むし歯になりにくい材料であるという事です。

 

細かいことを言えば、まだまだ違いはありますが、上記に書いたように見た目だけでなく、むし歯になりにくいなどという特徴もあります。

詳しい話は、ご来院いただいた際にご相談させていただきますが、ご自身の要望に合った納得のいく治療を、まさいデンタルクリニックではご提供してまいります。


ACCESS