歯の豆知識
2025年06月13日

出っ歯の矯正にインビザラインを選択するメリットとデメリット!

こんにちは。東京都港区「虎ノ門駅」より徒歩30秒にある歯医者「まさいデンタルクリニック」です。

インビザラインを持つ手

「インビザラインで出っ歯は矯正できるの?」と疑問に思っている方もいるのではないでしょうか。透明なマウスピースを使用するインビザラインは、多くの方から注目されている治療方法です。

この記事では、インビザラインで出っ歯の矯正治療はできるのか解説します。出っ歯の治療にインビザラインを選択するメリットやデメリット、矯正治療にかかる費用、期間についてもまとめていますので、ぜひ参考にしてください。

出っ歯とは

出っ歯の歯並び

出っ歯とは、上の前歯が下の前歯よりも前に突出している状態のことです。上顎前突(じょうがくぜんとつ)とも呼ばれます。

正常な歯並びでは、上の前歯が下の前歯を少しだけ覆っていますが、出っ歯の場合は上の前歯が下の前歯よりも大きく前に出ていたり傾いていたりします。

また、出っ歯には、歯槽性上顎前突と骨格性上顎前突の2種類があります。以下では、それぞれについて解説します。

歯槽性上顎前突

歯槽性上顎前突とは、骨格には問題がなく、前歯が傾いて生えることで起こる出っ歯です。

下の歯列との間に隙間ができ、口内が乾燥しやすいです。唾液には口腔内の汚れを洗い流して清潔に保つ作用がありますが、出っ歯により口腔内が乾燥して唾液量が減少すると、虫歯や歯周病の原因菌が繁殖しやすくなります。

骨格性上顎前突

骨格性上顎前突は、骨の大きさや位置に異常があることで起こる出っ歯です。一見、歯並びに問題がなくても、顎骨の状態によっては骨格性上顎前突と診断される場合があります。上顎の骨が過剰に成長していたり、下顎の成長が不十分だったりすることで発生します。

また、顎の大きさに異常がなくても上顎と下顎の位置関係によって出っ歯になることもあります。上顎が前に出過ぎている状態では噛み合わせも悪くなり、さまざまな健康上のリスクが高まるため注意が必要です。

出っ歯になるのはどうして?

出っ歯になるのはなぜか考えるイメージ

出っ歯になる原因にはさまざまありますが、大きく分けると先天的な原因と後天的な原因に分けられます。

先天的な原因

出っ歯になる原因のひとつに遺伝があります。骨格は遺伝することがあります。具体的には、遺伝によって上顎が大きすぎたり、逆に下顎が小さすぎたりすると出っ歯になることがあるのです。

後天的な原因

後天的な原因としては、おしゃぶりの使用や指しゃぶり、舌癖、口呼吸などが挙げられます。

乳幼児期に長期間おしゃぶりを使用していたり指しゃぶりをしていたりすると出っ歯になりやすいです。また、舌で歯を前に押す癖があると歯に力が加わって出っ歯になることもあるでしょう。

さらに、口呼吸が習慣になっていると、頬の筋肉などのバランスが崩れて、歯並びに影響が出ることもあります。

出っ歯のままだとどんなリスクがある?

出っ歯のままにするリスクのイメージ

出っ歯は見た目に影響を及ぼすだけではありません。放置すると様々な悪影響をもたらす可能性があります。ここでは、出っ歯を放置するリスクについて解説します。

虫歯になるリスクが高まる

出っ歯の場合、前歯が前に出ていることにより口が閉じにくくなります。これによって、無意識のうちに口呼吸になることもあるでしょう。

口呼吸になると、口の中が乾燥して唾液の分泌量が減ります。唾液には、お口の中の汚れを洗い流したり、細菌の繁殖を抑えたりする作用があります。

しかし、唾液の分泌量が少なくなると、お口の中の細菌が繁殖して虫歯になるリスクが高まるのです。

前歯や唇を怪我しやすい

衝突や転倒などの不慮の事故が起きた場合、出っ歯の方は歯並びが整っている方に比べて前歯を怪我するリスクが高いです。事故により破折すると歯の内部にある神経を除去する治療を行うケースもあります。最悪のケースでは抜歯になることもあるでしょう。

特に、スポーツをしている方は、相手にぶつかった際に唇を切ることもあるので、細心の注意を払う必要があります。

奥歯に負担がかかる

出っ歯の場合、前歯で食べ物をうまく噛み切ることが難しいです。無意識のうちに奥歯で咀嚼するようになると、奥歯に負担がかかります。奥歯を使用する頻度が増え、負担がかかり続けると、奥歯を早期に喪失するケースもあるでしょう。

インビザラインで出っ歯は治せる?

インビザラインを装着する様子

出っ歯はインビザラインで矯正できます。

ただし、すべての出っ歯を治療できるわけではありません。出っ歯には上述した2種類の出っ歯があり、歯の生える向きに問題がある歯槽性上顎前突であれば、インビザラインで治療できるケースが多いです。

しかし、骨格性上顎前突の場合は、インビザラインでの治療は難しく、顎の位置を調整する外科手術が必要になるケースもあります。

また、歯槽性上顎前突でも、出っ歯の状態によっては治療が難しいケースもあります。軽度から中度の歯並びの乱れには対応できますが、重度の症例の場合は、ほかの矯正方法や外科手術などを検討するケースも多いです。

出っ歯の矯正にインビザラインを選択するメリット

出っ歯の矯正にインビザラインを選択するメリットのイメージ

ここでは、出っ歯の矯正にインビザラインを選択するメリットについて詳しく解説します。

矯正装置が目立ちにくい

ワイヤー矯正の場合は、歯の表面に直接装置を装着し、そこにワイヤーを通して歯並びを整えていきます。そのため、口をあけたときに装置が目立つことがあるのです。

一方でインビザラインでは、透明なマウスピースを使用します。装置が目立ちにくいため、見た目を気にすることなく矯正治療を進められるでしょう。そのため、周囲の人に気づかれずに歯列矯正を行いたい方に選ばれています。

ほかの矯正治療に比べて痛みが少ない

ワイヤー矯正では、歯を移動させる力が強く、痛みを感じやすいという特徴があります。

一方、インビザラインでは、マウスピースを装着・交換しながら少しずつ歯並びを整えていくため、痛みが少ないといわれています。また、患者様の歯並びに合わせてオーダーメイドでマウスピースを作製するため、フィット感が高く付け心地も良いです。

慣れるまでに数日かかる方もいますが、慣れれば違和感なく日常生活を過ごせるでしょう。

着脱ができる

ワイヤー矯正で使用する装置は固定式です。

一方、インビザラインで使用するマウスピースは患者様自身で着脱可能です。装置を外して食事ができるため、食べ物が挟まる心配がありません。また、マウスピースを外して歯磨きができるため、虫歯や歯周病になるリスクを軽減できるでしょう。

通院回数が少ない

インビザラインでは、治療計画に沿ってマウスピースをまとめて作製します。マウスピースを受け取ってからは、患者様自身で装着・交換しながら治療を進めるため、ほかの矯正方法に比べて通院回数が少ないケースが多いです。

仕事や子育て、勉強などが忙しく、通院時間をなかなか確保できないという方でも矯正治療を受けやすいでしょう。

出っ歯の矯正にインビザラインを選択するデメリット

出っ歯の矯正にインビザラインを選択するデメリットのイメージ

メリットの多いインビザラインですが、わずかながらデメリットもあります。インビザラインで出っ歯の矯正を検討している場合は、メリットだけでなくデメリットについてもしっかり把握しておきましょう。

すべての症例に対応できるわけでない

インビザラインはすべての症例に対応できるわけではありません。出っ歯の状態によってはインビザラインでの治療が難しいケースもあります。矯正治療を始める前に、担当の歯科医師に相談し、患者様自身の希望を叶えられる方法を探すようにしましょう。

マウスピースを管理しなければならない

マウスピースは着脱可能なため、患者様自身で管理しなければなりません。装着時間を守らなかったり誤った方法で装着したりすると、計画通りに歯が移動せず、予定よりも治療期間が延びる可能性があります。

また、マウスピースは歯科医師に指示されたタイミングで交換する必要があります。1~2週間に1回の頻度で交換するのが一般的ですが、適切なタイミングで交換しないと治療期間が延びる可能性があります。

紛失・破損する可能性がある

マウスピースは患者様自身で簡単に着脱できますが、適切に保管しないと紛失・破損する可能性があります。食事や歯磨きのときにマウスピースを外したら専用のケースに入れて保管することが大切です。

ティッシュペーパーなどに包んでおくと、ごみと勘違いして捨てる可能性があるので注意してください。マウスピースを紛失・破損すると再作製が必要になるケースがあり、治療期間が延びるだけでなく費用が発生するケースもあるでしょう。

インビザラインで出っ歯を治す場合にかかる費用

インビザラインで出っ歯を治す場合にかかる費用のイメージ

出っ歯をインビザラインで矯正する際にかかる費用は、患者様の歯の状態や治療期間によって異なります。一般的には、全体矯正の場合が70万〜130万円ほど、部分矯正の場合は50万円程度です。

ただし、部分矯正では理想的な歯並びにならないことがあります。

なお、インビザラインの治療には保険が適用されないため、全額自己負担となります。加えて、検査料や調整費用など、様々な追加費用が発生することがあるので、治療前に歯科医院でしっかり確認しておきましょう。

インビザラインで出っ歯を治す場合にかかる期間

インビザラインで出っ歯を治す場合にかかる期間のイメージ

症状が軽度で前歯のみを動かせばよい場合は、部分矯正を選択することが多いです。この場合は3か月〜1年程度で治療が完了するでしょう。

前歯だけでなく奥歯も含めて動かす必要がある場合は、部分矯正ではなく全体矯正を選択します。全体矯正の場合は1年半〜2年半程度、長い場合で3年程度かかるケースもあります。

矯正後の歯は不安定なため、保定装置を装着して歯並びを固定しなければなりません。この期間を保定期間といいます。保定期間は、矯正期間と同程度かかるのが一般的で、非常に重要な期間といえます。

まとめ

インビザラインで出っ歯を治療して嬉しそうな女性

軽度から中程度の出っ歯であれば、インビザラインで治療を行える可能性が高いです。

ただし、顎の骨格に問題があって出っ歯になっている場合や重度の出っ歯は、インビザラインのみでの矯正治療は難しいでしょう。インビザラインには、装置が目立ちにくい、痛みを感じにくい、通院回数が少ないなどのメリットがあります。

その一方で、自己管理が必要である点や、紛失・破損のリスクがある点はデメリットといえます。インビザラインで矯正治療を始める前に、メリットだけでなくデメリットについてもしっかり把握しておきましょう。

インビザラインを検討されている方は、東京都港区「虎ノ門駅」より徒歩30秒にある歯医者「まさいデンタルクリニック」にお気軽にご相談ください。

当院では、虫歯・歯周病治療、矯正治療、インプラント治療など、さまざまな診療に力を入れております。診療案内ページはこちらご予約お問い合わせも受け付けております。

医療法人社団 真正会
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