歯医者で定期検診を受けるメリットとは?行う内容や頻度も
こんにちは。東京都港区「虎ノ門駅」より徒歩30秒にある歯医者「まさいデンタルクリニック」です。

「歯医者は、歯が痛くなったら行くところだ」と考えている人も多いのではないでしょうか。痛みや腫れなどの症状が出た頃には、虫歯や歯周病が進行していることは少なくありません。そのため、お口の中に症状がなくても歯医者でチェックしてもらうことが大切です。
この記事では、歯医者の定期検診を受けるメリットについて解説します。定期検診の内容や費用についても紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
歯医者の定期検診で行う内容

定期検診は、虫歯や歯周病の早期発見・予防のために欠かせない機会です。ここでは、歯医者の定期検診で行う内容について紹介します。
問診
歯科医師や歯科衛生士が、お口の中で気になることや、普段の歯磨き習慣や全身の健康状態などについて話を聞きます。喫煙習慣の有無や生活習慣なども、虫歯や歯周病のリスクを評価するうえで重要な情報です。気になることがあれば、遠慮なく伝えましょう。
お口の中の検査
歯科医師が、専用の器具を使ってお口の中を診ていきます。
虫歯のチェック
歯の表面や歯と歯の間、詰め物の下などに虫歯ができていないかを確認します。肉眼では見えにくい小さな虫歯も見逃さないよう、慎重にチェックします。
歯周病のチェック
プローブと呼ばれる器具を歯と歯茎の境目に挿入し、歯周ポケットの深さを測ります。歯周ポケットが深いほど、歯周病が進行している可能性が高いです。歯のぐらつきがないかもチェックします。
噛み合わせの確認
噛み合わせに問題がないかを確認します。噛み合わせが悪いと、顎関節に負担がかかり顎関節症になるリスクが高いです。頭痛や肩こりの原因になったり、食べ物をしっかり噛み砕けずに胃腸に負担をかけたりするおそれがあります。
詰め物・被せ物の確認
過去に虫歯や歯周病治療で詰め物や被せ物を行った場合は、破損していないか、隙間ができていないかなどを確認します。詰め物と歯の間に大きく隙間ができている場合や、ヒビが入っている場合は交換が必要です。
レントゲン撮影
肉眼では確認できない歯と歯の間や、歯の根元、顎の骨の状態などを確認するために、レントゲン撮影を行う場合があります。虫歯や歯周病の進行度や、親知らずの状態などを正確に診断するために重要な検査です。
クリーニング
歯科医師や歯科衛生士が、プラーク(歯垢)や歯石を除去します。プラークは自宅でのブラッシングで取り除けますが、丁寧に磨いても完全に取り除くことは現実的に不可能です。
プラークが固まって歯石になると、ブラッシングでは除去できなくなります。歯科医院では、専用の器具を使って歯石も取り除き、虫歯や歯周病のリスクを下げられるのです。
染め出しとブラッシング指導
歯の染め出しとは、専用の染色液を使って磨き残しのある部分を赤く染める方法です。普段磨けていない部分に気づき、普段の歯磨きに活かせます。
また、歯並びの状態や磨き残しの傾向に合わせて、歯科衛生士から正しいブラッシング方法の指導を受けます。歯ブラシの当て方や動かし方、歯間ブラシやデンタルフロスの使い方など、一人ひとりに合わせたアドバイスを受けることで、歯磨きの質を高められるでしょう。
フッ素の塗布
検診の最後に、必要に応じてフッ素を塗布します。フッ素を塗布することで、歯の再石灰化を促進し、細菌の働きを抑えるためです。
フッ素の効果は3ヶ月程度持続するとされています。3ヶ月に一度定期検診を受けてフッ素を塗布すると、虫歯になりにくい状態を維持できるでしょう。
歯医者で定期検診を受けるメリット

ここでは、定期検診を受けることで得られるさまざまなメリットについて解説します。
虫歯や歯周病を早期発見・早期治療できる
虫歯や歯周病は、痛みや腫れなどの自覚症状が出る頃には、すでに進行しているケースが多くみられます。定期検診では、自覚症状が現れる前にお口のトラブルを発見し、早めに治療することが可能です。
例えば、虫歯が歯の表面のエナメル質にとどまっている初期虫歯の場合、削らずに経過観察で済む場合があります。また、歯周病についても初期段階で発見できれば、歯石除去やブラッシング指導などの基本的な処置で改善が期待できます。
治療費や通院回数を抑えられる
病気が進行してから治療を始めると、治療内容が複雑になり、通院回数も多くなります。身体的な負担が大きくなるだけでなく、治療費用も膨らむでしょう。
しかし、定期検診を受けていれば、症状が軽いうちに処置できるため、短期間かつ低コストで治療を終えられる可能性が高まります。歯を残せる可能性が高まるだけでなく、身体的にも費用的にも負担を抑えられるのです。
口臭や見た目の改善につながる
歯に付着したプラークや歯石は、口臭の原因になるだけでなく、見た目にも悪影響を及ぼします。定期検診で行われる歯のクリーニングでは、着色汚れや歯石を除去できるため、清潔感のある口元を保ちやすくなります。
また、歯の表面がきれいになることで、歯本来の自然な白さが引き立ち、見た目の印象も良くなるでしょう。
全身の健康を守ることにつながる
近年では、歯周病が糖尿病や心疾患、誤嚥性肺炎など、全身のさまざまな病気と関連していることがわかってきています。特に高齢者にとって、口腔内の健康維持は健康寿命を延ばすうえでも重要です。
定期的に歯医者でチェックを受けることで、全身の健康維持にもつながるでしょう。
お口の中への意識が高まり予防につながる
定期検診に通うことで、自分の歯や歯茎の状態に関心を持つようになります。歯科医師や歯科衛生士からアドバイスを受けることで、歯磨きの仕方や生活習慣を見直すきっかけになるためです。
日常的なケアの質も高まり、結果として虫歯や歯周病の予防につながります。
歯医者で定期検診を受ける理想の頻度

定期検診の理想的な頻度は、3〜6ヶ月に1回のペースです。虫歯や歯周病の原因となる細菌は、歯医者でクリーニングを行っても、3ヶ月程度で再び増殖するといわれているためです。また、フッ素の効果が持続する期間も3ヶ月程度とされています。
一般的に3ヶ月に一度、セルフケアが十分にできている人でも6ヶ月に一度の受診が勧められます。お口の健康を守るうえで、痛みや腫れなどの症状が現れる前に受診することが大切です。
ただし、磨き残しが多いと指摘された方や歯周ポケットの深い方、喫煙習慣のある方など、虫歯や歯周病のリスクが高い方は1〜2ヶ月に一度程度での受診が勧められます。口腔内の状態や過去の治療状況によって理想の頻度は異なるため、歯医者を受診してアドバイスを受けましょう。
歯医者で定期検診を受ける場合にかかる費用

ここでは、歯医者で定期検診を受ける場合にかかる費用の目安を紹介します。
保険適用の場合
基本的な定期検診は、健康保険が適用されます。3割負担の場合、2,500円〜4,000円程度が目安です。費用に含まれる主な内容として、初診料や口腔内のチェック、歯周ポケットの測定、歯石除去やブラッシング指導などがあります。
レントゲン検査が必要な場合は、追加で1,000円〜1,500円程度かかる場合があります。検診の結果、虫歯や歯周病が見つかった場合は、別途治療費が必要です。
自費診療の場合
より丁寧なクリーニングや歯を白くするためのクリーニングを行う場合は、自費診療となります。例えば、PMTCと呼ばれるクリーニングでは、保険診療よりも時間をかけ、歯石や着色汚れを徹底的に除去することが可能です。
費用は医院によって異なりますが、5,000〜1万5,000円程度が一般的です。自費診療では費用が高額になりますが、保険診療では受けられない質の高いサービスが提供されるメリットがあります。
まとめ

定期検診は、お口の健康を守るための重要な機会です。歯医者での定期検診では、虫歯や歯周病の早期発見に加えて、クリーニングやブラッシング指導などの予防処置も受けられます。
定期的に通うことで、清潔で健康的な口元を保ち、身体的な負担や治療費を抑えられます。お口のトラブルがない方でも、3〜6ヶ月に一度は受診するとよいでしょう。
理想的な定期検診の頻度は、口腔内の状況や過去の治療状況によって異なります。歯を健康的に保つために、症状がなくても受診してください。
歯医者の定期検診を検討されている方は、東京都港区「虎ノ門駅」より徒歩30秒にある歯医者「まさいデンタルクリニック」にお気軽にご相談ください。
当院では、虫歯・歯周病治療、矯正治療、インプラント治療など、さまざまな診療に力を入れております。診療案内ページはこちら、ご予約・お問い合わせも受け付けております。