歯茎の再生治療

歯の根元が露出|まさいデンタル

歯茎は、歯をしっかりと支え、外部からの刺激から守る大切な役割を担っています。
しかし、歯周病や誤ったブラッシング習慣、加齢などの要因で歯茎が下がると、歯の根元が露出してしみるようになったり、見た目にも影響が出ることがあります。

深刻な場合には、骨が大きく失われて歯がぐらつくなど、歯そのものを維持できなくなる恐れもあります。
そこで近年注目されているのが、歯茎とその周辺組織を再び取り戻すための「歯周組織再生治療(歯茎の再生治療)」です。
当院では、患者様が失われた歯周組織を回復させ、長く歯を保つためのさまざまな治療方法を揃えています。

GTR法(歯周組織再生誘導法)

歯周ポケットが深く、骨が大きく失われている場合に、特殊な膜を使って歯周組織の再生を促します。
簡単に言うと、骨や歯茎が自然に再生しやすい空間を確保することで、歯周病で損なわれた組織を取り戻す方法です。
当院では、重度の歯周病で抜歯が必要と診断された患者様にも、このGTR法を検討し、なるべく歯を残せる道を探っています。

使用する再生材料について

リグロス

リグロスは、歯周病で破壊された組織の再生を促進する薬剤です。
主成分が歯周組織の再生をサポートし、術後のレントゲンで骨が再生している様子が確認できます。
重度の歯周病で歯を失う可能性が高い場合でも、リグロスを使った治療が有効となる場合があります。
手術を伴いますが、歯周組織を回復させることで将来的に歯を残せる可能性が高まります。

エムドゲイン

エムドゲインゲルには、エナメルマトリックス誘導体というタンパク質が含まれています。
子供の頃に歯が形成される過程で重要な働きをする成分を利用し、歯周組織や骨の再生を促す方法です。
2~4週間ほど根面に留まり、組織が再形成される手助けをします。
軽度~中等度の歯周病症例で特に効果が期待されており、術後の経過観察を行いながら歯周病によるダメージを軽減します。

バイオオス

近年、多くの歯科医院で採用されている骨補填材です。
天然由来の材料を加工して作られ、歯周組織や骨と高い親和性を持ちます。
当院では、骨が大きく失われた部分にバイオオスを使い、再生をサポートしています。
歯茎が下がるほど骨が損なわれた症例でも、バイオオスを組み合わせて歯周組織の回復を目指すことが可能です。

サイトランスグラニュール

世界で初めて炭酸アパタイトを主成分とする骨補填材として認可された製品です。
炭酸アパタイトは、骨と同じ成分であるため吸収されながら自家骨に置き換わる点が特長です。
ただし、当院ではバイオオスを使用するケースが多くなっており、患者様の症状や骨の状態を考慮して適切に選択しています。

検査方法治療の流れ

Step 1: カウンセリングと検査

まずはレントゲンや歯周ポケットの深さ、歯の動揺度などを調べ、歯周病の進行度合いを正確に把握します。
患者様のご要望や不安をヒアリングし、治療方法や期間、費用などを説明したうえで納得いただいてから治療に進みます。

Step 2: 事前の歯周病基本治療

いきなり再生治療を行うわけではなく、まずスケーリング・ルートプレーニングなどで歯垢や歯石を除去し、炎症を抑えます。
歯周組織再生治療の効果を高めるためには、口腔内の環境をできるだけ清潔にしておくことが肝心です。

Step 3: 外科的な処置

GTR法をはじめ、エムドゲインやリグロスを使用する場合、歯茎を切開して施術する外科的処置が必要となります。
患部を清掃した後、再生材料を適切な形で応用し、歯周組織が回復するような環境を整えます。
痛みに対しては電動麻酔器などを用いて配慮しています。

Step 4: 術後の経過観察

治療後は、一定期間ごとにレントゲンや視診で組織が再生しているかを確認します。
骨や歯茎がしっかりと回復してくれば、歯の安定性も向上し、歯肉の見た目も良好な方向へ進みます。
途中で何か異常があれば、速やかに対処し再生治療の成果を確かなものにするよう努めます。

歯周組織再生治療とメンテナンス

再発を防ぐには継続的なケアが不可欠

歯茎や骨を再生しても、歯周病の原因となる細菌やプラークが残ったままでは再び悪化する恐れがあります。
定期的なクリーニングとブラッシング指導を受けながら、再発リスクを下げる努力が大切です。
一度失われた骨や歯茎を取り戻すのは容易ではないため、再生治療後も長期的な視点でフォローしてまいります。

毎日のセルフケア

プロの施術だけに頼るのではなく、ご自宅での丁寧なブラッシングや歯間ケアが再生治療を成功に導く鍵を握ります。
歯ブラシの選び方、力加減、フロスや歯間ブラシの使い方などは、当院の衛生士がしっかりアドバイスしますので、ご安心ください。
歯周組織を守るためのセルフケアを習慣化すれば、長期的な安定が期待できます。

重度の場合

重度の歯周病で歯を抜く以外に選択肢がないと診断された方でも、再生治療を含む複数の方法で歯を残せる可能性があります。
もしどうしても抜歯が必要な際は、インプラントや自家歯牙移植を検討し、患者様が笑顔を取り戻せるよう努めています。

見た目も改善

歯茎が大きく下がってしまった場合、歯が長く見える、黒い隙間が目立つなどの審美的な問題も生じます。
再生治療を行うことで歯茎のラインを整え、見た目の面でも改善が期待できます。
特に前歯部の歯茎の下がりは気にされる患者様が多いため、カウンセリングでは詳しく説明します。

当院の想い

当院では、患者様がご自身の歯をできるだけ長く維持できるよう、歯周組織再生治療に力を入れています。
長年かけて失われた骨や歯茎を取り戻すことは簡単ではありませんが、適切な治療と継続的なメンテナンスで、明るい未来を目指せます。
歯がぐらついている、歯茎が気になって笑顔に自信が持てないなどのお悩みがある方は、一度ご相談ください。
患者様一人ひとりに寄り添いながら、歯を支える土台をしっかり再構築し、健康的で美しい口元へ導くお手伝いをいたします。

医療法人社団 真正会
まさいデンタルクリニック

  • 〒105-0001
    東京都港区虎ノ門1-1-23 虎ノ門東宝ビル2階
  • 03-3504-1080
診療時間
10:00〜13:00
14:15〜18:00
【休診日】土曜日・日曜日・祝日

アクセス

虎ノ門駅30秒・霞ヶ関4分・内幸町6分・新橋10分
虎ノ門ヒルズより徒歩4分。車約1分。東京駅より車で約5分。
六本木より車で約8分。日比谷より車で約4分。大手町より車で約7分。

 

初診の方 初診の方
WEB予約 WEB予約
電話予約 電話予約
価格表 価格表